あるバンドのメンバーから「パンクバンド」が苦手だと言われました。
そのバンドは他のバンドのやることには目もくれず自分達のスタイルを追求するタイプだったので本当に意外だったのです。
よくよく聞いたら彼らが言いたいのはピストルズ然としたオールドスタイルのパンクロックが苦手だと言う話で、好きずきですが90年~~00年代のオルタナティヴを崇拝しており、音楽としての話としては納得。
しかしながら時代背景と呼び名と表現が違うだけでパンクもオルタナティヴも起源は一緒じゃないかと。
よく口にするジャンル云々の話で、クラシックからジャズ、ブルース、ロック、パンク、ニューウェーブ、オルタナティヴ。。。新しい動きがあると必ず大人は批判し子供たちは反発した。
かつてロックバンドをやろうとした若者は不良扱いされました。
それに反発してか若者はさらに助長して不良となりました。
さて、この場合のロックバンドとは何か?ロックバンドの定義とは?
音が大きい
エレキギター(エレキ)
シャウトする
ドカドカうるさいドラム
何事にもきっちりしていない、ルーズである
などなど
大人達から疎まれる要素が多いですね。
パンクムーブメントが世に出た時、日本に入ってきた時はなおさら不良的なイメージが先攻していて、それが非日常的なカッコ良さとなり、未だに現代のバンド、ミュージシャン、リスナーに多大な影響を与えているのでしょうね。
しかしながらその過去のスタイルを模倣している事に関しては、既に???を模倣している音楽であって、厳密にはロックでもパンクでもないという精神論の話になってきます。音楽のジャンルの話になればクラシックロック扱いされかねません。
もちろん筋金入りのパンクスの方々には敬意を祓いつつ。。。
古いものをぶち壊す
全部自分達の力でやる(D.I.Y. )
他者に追従しない
というパンクの精神は時代背景や表現方法は違えど現代も新しい音楽の形成において重要な役割を担っているのではないでしょうか。
そして最終的にはロック、パンクが存続し、受け継がれ、愛されるのは、その楽曲の秀逸さ、そしてポップさだと思うのです。
それはどの音楽にも共通している事ですね。
ジャンルというのはCD ショップの店員さんが商品の陳列のために存在するものです。
皆さん、既成概念を取り払って色々な音楽に触れてみませんか?
TEXT 店長 新保