『想像力の欠落?』

僕が音楽をちゃんと聴き始めた80年代中頃、マイケル・ジャクソンが「スリラー」で大ブレイクして、PVが当たり前のように作られるようになった時代でした。

週末の夜中には「ベストヒットUSA」、やがてテレ朝系列の地上波でMTVが始まったり。

カルチャークラブ、デュランデュラン、シンディ・ローパー。。。沢山の音楽を毎週毎週かぶりつくように見て録画して。

でも、深夜という事もあり、何時間も何時間も見続けているうちに疲れて飽きてきてしまって、やがて見るのをやめてしまうんです。

そこから数年、きちんと音楽を聴く事をしなかったんですが、車に乗るようになってある日、FMで聴き覚えのあるメロディーが。。。

最初はピンと来なかったんだけど、それは昔MTVで何度となくPVを見た楽曲でした。

「こんなにギターの音良かったんだ!つーかメロディーもアレンジも最高だな!」

って思ってしまって。

映像があるのが当たり前になって、曲自体の根本がいろいろ入ってこなくなってたんだなと気付かされました。

そういえば、先に楽曲を知っていて、後からPVを見た時の方が新鮮さと嬉しさが勝っていたような。

これは本を読むときと一緒で、小説を読むのと漫画を読むのとでは目に入ってくるイメージが確定されてしまう分、小説の方が無限に想像が膨らむ(と、いいつつマンガ大好きなんですが)。

前置きが非常に長くなってしまいましたが、何が言いたいかと言うと、お客さん、リスナーは思っている以上に想像力がある、ってことです。

直接的な意味がすんなり入ってこないから英語の歌を聴くのかもしれないし。

ストレートに「君が好き」って歌われても萎えてしまうし、それなら「好き」って言葉に出す前の心情を回りくどく歌った方が好きなんですよね。

逆に言葉の響きのみでパズルの様に組まれた歌詞を敢えて深読みさせるぐらいがクールだと思うんです。

完全に好みですが、「そばに居て欲しい」って歌詞は「そばに居て欲しい」って意味で、それ以上深読みは出来ないですよね?