『生きるためには働かないとね』

いやー、先日また一つ歳を重ねてしまいました。
こんな歳までバンド続けようとは思ってたけど、正直続けられてるとは思っていませんでした。
今はかろうじて音楽で飯を食えている状況に日々感謝です。
まぁ、自分の作る音楽を売っている訳ではないので、兼業ミュージシャンという事になりますが。
スピリチュアルラウンジに来るバンドマンに限らず、アマチュア、メジャー、マイナー問わず兼業ミュージシャンが殆どだと思うんですよ、一部の例外を除いて。
僕がまだ大学生くらいの時に某アルバイト情報誌に泉谷しげる大先輩のインタビューが載っていて、音楽で飯が食えるまで、ありとあらゆるバイトをやったと書いていたを今でもたまに思い出します。
けっこう大きなフェスに出てるバンドのメンバーでさえ、東京に戻ったらアルバイトの日々だったり、「音楽で飯を食う」という事には夢を持てなくなっているかもしれません。
自分もそこそこ色々やりました。
イベンターのバイトに始まってCDショップ、レコードの中古買取、アイドルグッズ(バッタもの)の卸売、八百屋、お土産屋、土木作業員、そんなに多くないのは変に真面目だから続いちゃうんですよね。。。
でもそんな経験のひとつひとつが現在の仕事に生きているんです。
特にCD販売の経験は市場の現実を見れたので良かったです。
今はLIVEHOUSEでバンド、ミュージシャンが産声をあげて成長し、巣立って行く現場に居ます。
これって、畑に作物が育って出荷されていくのと一緒の事なんですよね。
音楽を生業とすることは、そういう事。人が商品になるんです。
ブレイクしたバンドのCDが一時期を過ぎると大挙して中古CDショップに売られに来る様を目の当たりにしていた自分は、音楽で食べる、というふわっとした夢に興味が無くなったんです。
そんな中ある後輩ミュージシャンは兄弟で活動していて、兄貴は介護士、弟は美容師の資格をとって、とりあえず生活を確保して一生バンドを行く為の準備をして東京へ拠点を移して行きました。
何にも考えずフリーター人生に突入した自分は正直ビビリましたね。なんて真面目で堅実なんだと。
兼業上等!なんだなと。いろんな考え方はありますが。
夢を見ている時期の自分に向かって、ある大手レコード会社の大物プロデューサーに言われました。
「自分で好きな事やりたいんなら、働きながら一生続けた方が良いよ。まぁ、続けられるもんならね!」
。。。。上等!

スピリチュアルラウンジ店長 新保知健
90年代札幌でCATCH THE MONOCHROMEのギターとして活動し、現在はFLUKE、46°haloをはじめ来札アーティストとのコラボ、セッションも多数。常に第一線を意識し、生涯現役のバンドマンを目指す。